筋伸張反射とは
筋伸張反射
脱力がスピードを生むのには、筋伸張反射というカラクリがあります。
筋伸張反射とは、筋肉が伸ばされたときに一瞬で縮もうとする身体の反射のことです。
この反射は、自分の意思で筋肉に力を入れたときの数倍の力で筋肉が収縮するため、スピードが非常に速いのです。
ジャンプする前にしゃがむ動作がありますが、あれも筋伸張反射を使った運動です。
しゃがむことによって、ふともも、ふくらはぎ、足の裏といった筋肉を伸ばして筋伸張反射で一気に収縮させています。
運動神経=筋伸張反射の使い方のうまさ
巷で流通している「運動神経」という言葉は、
筋伸張反射の使い方のうまさと言い換えてしまってもいいでしょう。
足の速さや、ジャンプ力の高さといった運動能力は、一般人レベルでは、ほぼ筋伸張反射の上手さで決まってしまうからです。
それくらい、スポーツ動作に深く関係している筋伸張反射ですが、これを最大に使えることが、球速アップにおいて最も重要になります。
筋伸張反射の条件は、筋肉の脱力でした。
筋肉に力が入っていれば伸張反射は起こりませんし、中途半端な脱力では中途半端な反射になってしまうのです。
筋伸張反射こそが、脱力がなぜ大事かということの答えになります。